テレマークスキーはバックカントリーで有利なのか?
タイトルの通りの記事です。
テレマークスキーというと、雪山を滑るというイメージが結構強かったりします。
では、テレマークスキーがバックカントリーのフィールドにおいて有利なのかというと・・・・実はそうでもありません。
一長一短はあるかと思いますが、長よりも短の方が圧倒的に多いです。
まず滑るという最大の目標ですが、普通のスキーを履いた場合に比べると、かなり不安定です。
『テレマークスキーの方が上手に滑れる』というシチュエーションは、ほぼ無いと考えていいでしょう。
私は10年以上スキーを辞めていた状態から、テレマークスキーを始めました。
かなり滑りこんだおかげで、普通のスキーよりもテレマークスキーの方が上達しています。
それでも、全く滑っていなかった普通のスキーのほうが速く安定して滑れるし、悪雪や急斜面でも危なげなく滑れます。
普通のスキーとテレマークスキーの両方を同じ位に滑れる人がいたとします。
これがコンディションの良い状態ならば、どちらも同じように滑れるでしょう。
むしろテレマークターンの方が気持ちよく回れる分、『こっちのほうが上手く滑れてる』と思ってしまうかもしれません。
しかし雪質が悪かったり、不規則なデコボコや障害物があったりなどの悪いコンディションや、深い非圧雪などではテレマークの方が安定性もスピードも落ちますし、疲労も大きいです。
こういった悪条件をカバーするためには、相当なテクニックが必要になります。
普通のスキーセットならば、カカトを固定してくれるビンディングと、つま先が曲がったりしないハードなブーツのおかげで努力する必要がない部分を、テレマークスキーセットでは色々と苦労しなくてはなりません。
『テレマークの方が上手に滑れる』という人もいるかとは思いますが、それは単に『テレマークに比べて普通のスキーが苦手』というだけでしょう。
滑るということに関してテレマークの長所を上げるとしたら、『ターンすることそのものが面白い』という一言につきます(これは私の私的感想ですが)。
ではバックカントリーのもう一つの重要な要素である『登り』に関してはどうなのかというと・・・・。
次回に続きます。
テレマークスキーで行くバックカントリー
歩くテレマークと滑るテレマークスキーで、楽しみ方や必要な道具が全く違ってくることを前回で書きました。
歩くテレマークは柔らかいブーツにビンディング、板は細く、裏側にステップソウル(ウロコ)が刻まれています。
滑るテレマークは普通のスキーと全く変わらない板と固いプラスティックブーツ、金属製のハードビンディングです。
両者の中間のような板やビンディングも無いわけではないのですが、中途半端でどちらにも使い辛いので、あまり出回ってません。
このブログは「テレマークでバックカントリーを滑る」ということに関するものですが、バックカントリーとはどいうものかというと・・・・
ゲレンデでは無い大自然のフィールドのことをバックカントリーと呼ぶわけですが、そうなると歩くスキーで雪原をのんびり滑ることもバックカントリーに含まれます。
日本でバックカントリーというと、標高差のある雪山に登って、颯爽と滑ってくることをイメージした言葉になってしまっていますが、元々の意味では、スノーシューで平原を歩いたりすることもバックカントリーと表現されるみたいです。
なので、「バックカントリー用のテレマークスキーセット」というと、歩くテレマークも滑るテレマークも両方含まれてしまいます。
が、それだとややこしいのでこのブログでは、歩く為のテレマークで野外フィールドを散策することは「ネイチャースキー」と表現することにしています。
歩くテレマークと滑るテレマークスキーの違い。
タイトルにある両者とも同じ「テレマークスキー」ですが、性質は大きく異なります。
歩くことを目的としたテレマークは、本来の雪上歩行用具としての機能をそのまま受け継いでいます。
革や布地でできた柔らかいブーツに、ビンディングはピン穴ではめ込むだけの抵抗の少ないタイプ。
軽いし、踵を上げる抵抗もほとんど無い為にスムーズに前に進めます。
歩くテレマークスキーのことを「ネイチャースキー」なんていう言い方したりしますが、ネイチャースキーはあくまでも歩くスキーを使って雪上トレッキングを楽しむ行為を指している言葉(だと思うんですが)になります。
道具としての名称ではないので、歩くテレマークも滑るテレマークも同じ「テレマークスキー」とう言葉でくくられてしまい、ややこしくなります。
革ブーツに3ピンビンディングで颯爽と滑っていくツワモノもいないわけではないんですが、よほどのこだわりが無い限りはやめておいた方が幸せです。
これからテレマークを始めようと思っている人は、自分がやろうとしているタイプに合わせて道具を購入しましょう。
ただ、最近は革ブーツの扱いは非常に少なくて、歩くテレマークをしたい人にもプラスティックブーツを勧められたりします。
滑ることを考えていなくて、あくまでも歩くスキーが目的なら、丹念にお店をまわって革ブーツを探しましょう。
ガルモントなどからは、革ではないんですが普通の軽登山靴のような布地でできているテレマークブーツも発売されています。
かなり久しぶりの神楽峰。
2月は武尊に行くことが多かったので、シーズン券持ってるのにほとんど神楽行ってませんでした。
しかし、山頂近くでも10度近い気温。
雪がどんどん腐ってました。
その後は行ってませんが、聞いた話では一度リセットされるくらい降ってる模様。
来週また行くまで持てばいいですが、微妙ですね。
前武尊から十二沢へ向けての滑走。
5年前に一度滑ったきりのルート。
凄い久しぶりだ。
冒険小屋のベーシックツアーに同行したので、ベーシックっぽくこのルートで。
荒砥沢方面は少しパウダーっぽいのが残っていたが、今回は見送り。惜しい。